妖艶な美貌と大胆なふるまいで暗黒街の女王として君臨する「黒蜥蜴」。

社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、実は「黒トカゲ」と呼ばれる暗黒街の女王、恐るべき女賊であった。

蕗屋清一郎が下宿屋をいとなむ老婆を絞殺した。老婆がためていた大金をねらって…。

美術商・稲垣平造が女事務員募集の広告を出した。その広告にひかれて稲垣のもとを訪れた里見芳枝は、その日から消息を絶った。

あらすじ 郷田三郎は引っ越したばかりの下宿で、偶然、屋根裏への入口を見つける。

オープンカーが車輪を石畳の外へと踏み外し、乗せられていた石膏像が投げ出された。

展覧会場から、はたまた侯爵邸から、まんまと目当ての品物を盗み出す怪人が出没した。

大川を生首が流れ、その首をのせた板には「獄門舟」と書かれていた。

犯行を事前に予告したうえで狙ったものを次々と見事に奪い去る「怪人二十面相」が、今度は国立博物館所蔵の美術品を盗むと知らせてきた!何しろ二十の顔を持つ変装の天才で、どんな人物にもなりすまして相手をだます恐るべき盗賊だ。

幼い女子を次々と拐す「黒い魔物」が、団員・篠崎始の妹と小林少年を拉致。

何度つかまっても牢をぬけだす怪人二十面相。今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。

ある春の夕暮、曲角に奇妙な印を書き残す老人が向う先には一軒の洋館。そこに捕らわれていたのは、手足を縛られた美少女だった。

H製糖株式会社取締役・川手庄太郎は差し出し人不明の脅迫状に悩まされていた。

グラスが二つ載ったテーブルを挾み、対峙する二人の男。夏の末以来、塩の湯A旅館に居つづけの湯治客だ。

またしても、四十面相が送りつけてきた挑戦状。ねらわれたのはレンブラントの油絵。

遠藤教授の謎の発明品を巡って怪ロボット・電人Mと名探偵明智小五郎の激しい推理合戦が始まった。

大正末年から昭和初期に刊行した江戸川乱歩の創作集を完全復刻。生誕100年記念。

僕は歌川時雄。江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが大好きで、ずっと憧れている。

シナリオ・ライター北村克彦は高利貸し股野重郎の妻あけみと通じ、股野を絞殺した。

有馬さんの西洋館にしのびこんだ鉄仮面の男。名探偵明智小五郎は、知らせをうけてかけつける。

「東京バンドワゴン」シリーズの小路幸也が描く、“彼ら”をとりまく光と影。

明智小五郎、金田一耕助、神津恭介の三大名探偵が華々しく活躍した時代から今日まで、日本のミステリーは名探偵の歴史でもあった。

昭和12年の冬、薬問屋の娘の依頼を受けて、商都大阪を訪れた若き日の金田一耕助。

最大のライバル怪人二十面相の正体が遂に明らかに──! 事件発生順に並べた画期的なコレクション 戦後編第3弾 ある夕がた、少年探偵団の井上と野呂は、洋服を着てステッキをつく怪しげな骸骨顔の紳士に遭遇する。

耽美的なエロティシズムが光る! 事件発生順に並べた人気コレクション 戦後編第2弾 実業家の大河原の秘書となった武彦青年は、美貌の由美子夫人に恋心を抱く。

11年前の事件を最後に、姿を消した名探偵・明智小五郎が再び登場する「青銅の魔人」。敗戦間もない1945年の冬。

明智小五郎、最後の事件。

デビュー作「二銭銅貨」、明智小五郎初登場の「D坂の殺人事件」、大正期の退屈と倦怠を犯罪に描いた「屋根裏の散歩者」、絢爛と恐怖の箱庭世界「パノラマ島綺譚」…。

密室に忍び込み、煙のように姿を消す―― 悪魔的トリックで天才・明智小五郎と小林少年を翻弄する魔人の正体は。

ポアロが死に、その追悼会が、明智小五郎の所有する孤島の別荘で開かれた。

本全集には、従来の著者の全集に見られない特徴がある。それは全作品にわたって、著者自身が校訂をしたことである。

大学を出たばかりの青年会社員・神谷芳雄がめぐりあったあそるべき怪事件。

超絶難事件は解決されうるのか!?名探偵たちはいったいどんな推理を繰り広げるのか?通常では考えられない執筆陣容を誇る贅を尽くした華麗なる競演…驚愕必至の捜査と、予測不能の結末!13の難事件に挑む13人の名探偵。

ニューギニアから復員してきた金田一耕助の探偵事務所に、没落の一途を辿る名門・柳條家の息子月光が相談にやってきた。

東に人の弱みを探してゆすり、西でネタを拾って小説を書き、南に薄倖の少女を救い、北では美女を侍らせての豪遊……やることなすこと図に当たり意気揚々の影男。

ミステリーマニアの組織の例会が、会長の経営するホテルで開かれた。

志摩半島の近くに浮かぶ小島・パノラマ島。菰田家の当主である源三郎が造り上げた巨大な楽園は今や廃墟となっていた。